2014年08月31日

便秘と結腸・直腸癌の関連性:観察研究のシステマティックレビューおよびメタ解析

今回取り上げる文献は

Am J Gastroenterol. 2013 Jun;108(6):894-903. doi: 10.1038/ajg.2013.52. Epub 2013 Mar 12.

Association between constipation and colorectal cancer: systematic review and meta-analysis of observational studies.

便秘と結腸・直腸癌の関連性:観察研究のシステマティックレビューおよびメタ解析


▼Today’s SENTENCE▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

RESULTS:

The search strategy identified 2,282 citations, of which 28 were eligible.

In eight cross-sectional surveys, presence of constipation as the primary
indication for colonoscopy was associated with a lower prevalence of CRC
(OR=0.56; 95% CI 0.36-0.89).

There was a trend toward a reduction in odds of CRC in constipation in
three cohort studies (OR=0.80; 95% CI 0.61-1.04).

The prevalence of constipation in CRC was significantly higher than in controls without CRC
in 17 case-control studies (OR=1.68; 95% CI 1.29-2.18), but with significant
heterogeneity, and possible publication bias.



結果:

定めた検索方法により2,282件の文献が選択され、そのうちの28件が適格とされた。

8つの横断的調査において、結腸内視鏡検査での主要な所見として便秘が認められた患者では、CRCの有病率が低かった(OR=0.56; CI 0.36-0.89)。

3つのコホート研究において、便秘患者ではCRC有病率のORが低下する傾向が認められた(OR=0.80; 95% CI 0.61-1.04)。

17のケース・コントロール研究において、CRC患者での便秘の有病率は、CRCを罹患しない
コントロール被験者での有病率よりも有意に高かった(OR=1.68; 95% CI 1.29-2.18)。

ただし、顕著な不均一性が認められ、出版バイアスの可能性も示された。






CONCLUSIONS:

Prospective cross-sectional surveys and cohort studies demonstrate no increase
in prevalence of CRC in patients or individuals with constipation.

The significant association observed in case-control studies may relate to recall bias.



結論:

前向きの横断的調査およびコホート研究では、便秘患者や便秘症状を有する被験者において
CRCの有病率は増加しないことが示されている。

ケース・コントロール研究で認められた有意な相関性は、思い出しバイアスに起因すると考えられる。



▼Today’s VOCABULARY▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

colonoscopy【名】結腸内視鏡検査

reduction【名】縮小、低下

heterogeneity【名】不均質、不均一性

demonstrate【動】証明する、論証する

recall bias 思い出しバイアス


以上

posted by ホーライ at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 胃腸関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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